2025年~2026年の冬休み、入りましたね。
長期休暇は、普段なかなか手を出せない漫画にじっくり向き合える貴重な時間。
だからこそおすすめしたいのが、心に深く刺さり、読後に強烈な余韻を残す作品たちです。
ただし、今回紹介するのは、気軽に読んでスカッとできるタイプではありません。
人生、家族、恋愛、社会、そして人間の弱さ――。
ページをめくるたびに、気づかないふりをしてきた感情を正面から突きつけられます。
正直に言えば、軽い気持ちで読むと後悔するかもしれません。
それでも「忘れられない読書体験」を求めているなら、この10作品はきっとあなたの記憶に残ります。
読む前に、ほんの少しの覚悟だけ用意してください。
Contents
軽い気持ちで読むと後悔する。精神をえぐられる漫画10選

ここから紹介するのは、読後にスカッとしたり、前向きな気持ちになれる漫画ではありません。
人生の理不尽さ、人間関係の歪み、どうしようもない感情――そういったものを真正面から描き、読者の心を確実に削ってきます。
ただ、その分だけ記憶に深く残り、「読んでしまった以上、もう忘れられない」作品ばかりです。
長期休暇に腰を据えて読むには最高ですが、軽い気持ちで手を出すと精神的にダメージを受けるかもしれません。
覚悟がある人だけ、先に進んでください。
① 惡の華
作者:押見修造
思春期の劣等感と性の歪みを、真正面から突きつけてくる問題作。
共感した瞬間、自分の黒い部分まで一緒に引きずり出される。
個人的には「ミスミソウ」とならぶ押見先生の代表作かつ名作
🩸えぐられ度:★★★★★
😨 読後感:自分が嫌いになる
② ぼくらの
作者:鬼頭莫宏
ロボットに乗る代償は、あまりにも重すぎる。
子どもたちの「選択」が、読者の心を徹底的に粉砕する。
🩸えぐられ度:★★★★★
😨 読後感:虚無と無力感
③ 少女不十分
作者:原作・西尾維新/作画・はっとりみつる
語り手を信用できない恐怖が、じわじわ精神を侵食する。
正しさと悪意の境界がわからなくなる感覚が怖い。
🩸えぐられ度:★★★★☆
😨 読後感:モヤモヤが消えない
④ おやすみプンプン
作者:浅野いにお
人生・家族・恋愛・夢、全部が重たい。
プンプンの成長と一緒に、読者の心も確実に摩耗します。
🩸えぐられ度:★★★★★
😨 読後感:しばらく現実に戻れない
⑤ 血の轍
作者:押見修造
母親の「愛」が、ここまで恐ろしく描かれるとは思わなかった。
静かな狂気が、確実に読者の精神を削ってくる。
🩸えぐられ度:★★★★★
😨 読後感:人間不信
⑥ ホムンクルス
作者:山本英夫
人間の歪みを、これ以上ないほど露骨に描写。
読めば読むほど、自分の内面が怖くなる。
🩸えぐられ度:★★★★☆
😨 読後感:不安が残る
⑦ なるたる
作者:鬼頭莫宏
可愛い絵柄に油断すると、心を持っていかれる。
暴力と絶望が、日常として淡々と描かれる異常さ。
🩸えぐられ度:★★★★★
😨 読後感:トラウマ級
⑧ 自殺島
作者:森恒二
生きる意味を失った人間たちのサバイバル。
「生きたい」と思うことすら苦しくなる。
🩸えぐられ度:★★★★☆
😨 読後感:重たい現実感
⑨ 殺し屋1
作者:山本英夫
暴力・性・狂気のオンパレード。
倫理観が削られていく感覚に、耐えられるかが試される。
🩸えぐられ度:★★★★☆
😨 読後感:後味最悪(褒め言葉)
⑩ 東独にいた
作者:宮下暁
旧・東ドイツという監視社会を舞台にした静かな地獄。
派手さはないが、自由を奪われる恐怖が延々と続く。
🩸えぐられ度:★★★★☆
😨 読後感:息苦しさが残る
読む前に知っておいてほしいこと

ここで紹介した10作品は、どれも読後に明るい気持ちになる漫画ではありません。
むしろ、胸が苦しくなったり、自分自身を振り返らされたり、しばらく現実に戻れなくなることもあります。
ですが、それこそがこの作品群の価値です。
心をえぐられるからこそ、忘れられず、何年経っても思い出してしまう。
長期休暇という時間がある今だからこそ、こうした重たい物語と向き合う意味があります。
無理に読む必要はありません。
気になった一作を、自分のペースで選んでみてください。
読み終えたあと、きっと「読んでよかった」と静かに思えるはずです。